■父 白根多助 内務官僚
1819-1882
1879年 62歳
■母
●二男 白根専一 初代男爵
●三男 白根忠三 河野忠三となる
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◆初代男爵 白根専一 逓信大臣
1850-1898
1879年 32歳
■妻 寺田ツタコ 寺田一尾の娘
1855年生
●男子 白根松介 2代当主
●男子 白根百合介 高橋恒三郎の娘カツエと結婚
●女子 白根スミコ 大蔵官僚神野勝之助と結婚
●女子 白根ユキコ 医者堀田筅三と結婚
●女子 白根アイコ 三菱重工斯波孝四郎と結婚
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『明治大臣の夫人』明治36年出版
<白根専一の浮気>
白根専一男爵は細君と娘とを引き連れて京都へ出かけられたことがある。
昔から美人の本場所と言われる鴨川肌の優物が多いので、折があったらそこいらの酒楼へでも入り込み鼻の菩薩に枕の塵を払わせようという謀反を起こしたが、困ったことには細君が大の嫉妬家だからさすがの白根男爵もいかんともせんかたなく、あたら宝の山に足を入れながら空しく指をくわえて躊躇し良策もがなとすこぶる心肝を砕いた。
その末ようやく案じ出した一つの手段、宿の女将に頼み込めば先方も商売柄とてそこいらには抜け目なく、かねがね白根男爵がお気に入りの芸者をばそっと呼び寄せ、風呂番のおさんに扮装させ白根男爵の入浴の世話をばさせることにした。
浴室にやってきた夫人は風呂番にしてはいやに垢抜けた女がいると見受けたが、これも美人の本場の京都であればと東京なぞとは違ったものだとあえて気にも留めずにおられた。
そこで白根男爵こいつは上首尾、いくら嫉妬家でもここにはお気がつかぬも道理とホクホク悦に入ったので、風呂に入るたびごとにその芸妓をとらえては思う事のし放題、室中をふざけ散らして楽しみおった。
5~6日経ってちょうどその折12~13であった白根男爵の娘、欄干にもたれながら何の気なしに向かいの通りを眺めていたが、母親の方へ振り返り、
「お母様、あれご覧なさい。風呂場のおばさんが向こうを通るよ」
「そうかね」と言いながら娘が指す方を見ると、今の今まで風呂番の女とばかり思うていたのが髪の結い様より衣服まで全然変わった華美姿、左褄取りつつ歩み行くところは女でさえ見とれる別嬪、さては一杯食わされたと嫉妬の炎ムラムラと燃え上がり、柳の眉を逆立てながら夫の横顔をジロリと睨んだその恐ろしさ。
さすがの白根男爵も進退窮まり、隠せど知れる冷や汗ビッショリ、
「な、なーるほど、風呂番の女によく似た芸者だなあ」
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◆2代 白根松介 1代専一の子
1886年生
■妻 金塚喜美子 三井鉱山金塚仙四郎の娘
1896年生
1929年 喜美子夫人
●長男 白根精一
●長女 白根富美子 桂広太郎公爵と結婚
●二女 白根美穂子 伊藤文吉男爵の子伊藤俊夫と結婚
●白根美穂子 伊藤文吉男爵の子伊藤俊夫と結婚
1819-1882
1879年 62歳
■母
●二男 白根専一 初代男爵
●三男 白根忠三 河野忠三となる
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◆初代男爵 白根専一 逓信大臣
1850-1898
1879年 32歳
■妻 寺田ツタコ 寺田一尾の娘
1855年生
●男子 白根松介 2代当主
●男子 白根百合介 高橋恒三郎の娘カツエと結婚
●女子 白根スミコ 大蔵官僚神野勝之助と結婚
●女子 白根ユキコ 医者堀田筅三と結婚
●女子 白根アイコ 三菱重工斯波孝四郎と結婚
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『明治大臣の夫人』明治36年出版
<白根専一の浮気>
白根専一男爵は細君と娘とを引き連れて京都へ出かけられたことがある。
昔から美人の本場所と言われる鴨川肌の優物が多いので、折があったらそこいらの酒楼へでも入り込み鼻の菩薩に枕の塵を払わせようという謀反を起こしたが、困ったことには細君が大の嫉妬家だからさすがの白根男爵もいかんともせんかたなく、あたら宝の山に足を入れながら空しく指をくわえて躊躇し良策もがなとすこぶる心肝を砕いた。
その末ようやく案じ出した一つの手段、宿の女将に頼み込めば先方も商売柄とてそこいらには抜け目なく、かねがね白根男爵がお気に入りの芸者をばそっと呼び寄せ、風呂番のおさんに扮装させ白根男爵の入浴の世話をばさせることにした。
浴室にやってきた夫人は風呂番にしてはいやに垢抜けた女がいると見受けたが、これも美人の本場の京都であればと東京なぞとは違ったものだとあえて気にも留めずにおられた。
そこで白根男爵こいつは上首尾、いくら嫉妬家でもここにはお気がつかぬも道理とホクホク悦に入ったので、風呂に入るたびごとにその芸妓をとらえては思う事のし放題、室中をふざけ散らして楽しみおった。
5~6日経ってちょうどその折12~13であった白根男爵の娘、欄干にもたれながら何の気なしに向かいの通りを眺めていたが、母親の方へ振り返り、
「お母様、あれご覧なさい。風呂場のおばさんが向こうを通るよ」
「そうかね」と言いながら娘が指す方を見ると、今の今まで風呂番の女とばかり思うていたのが髪の結い様より衣服まで全然変わった華美姿、左褄取りつつ歩み行くところは女でさえ見とれる別嬪、さては一杯食わされたと嫉妬の炎ムラムラと燃え上がり、柳の眉を逆立てながら夫の横顔をジロリと睨んだその恐ろしさ。
さすがの白根男爵も進退窮まり、隠せど知れる冷や汗ビッショリ、
「な、なーるほど、風呂番の女によく似た芸者だなあ」
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◆2代 白根松介 1代専一の子
1886年生
■妻 金塚喜美子 三井鉱山金塚仙四郎の娘
1896年生
1929年 喜美子夫人
●長男 白根精一
●長女 白根富美子 桂広太郎公爵と結婚
●二女 白根美穂子 伊藤文吉男爵の子伊藤俊夫と結婚
●白根美穂子 伊藤文吉男爵の子伊藤俊夫と結婚







