■夫  池上四郎 会津藩士池上武輔の子 大阪市長
1857-1929


■妻  小菅ハマ 陸軍大佐小菅智淵の娘 お茶の水女学校出身
1871年生


●二男 池上知周 1896年生 裁判官
●三男 池上久道 1900年生 東華紡績社長横尾孝之亮の娘横尾勝子と結婚

●長女 池上幸子 1887年生 陸軍大佐青木昇と結婚
●二女 池上外栄 1889年生 検事中条庸と結婚
●三女 池上武子 1894年生 住友銀行社員山村孝之祐と結婚
●四女 池上正子 1902年生 大谷女学校出身 
●五女 池上勝子 1904年生 内務官僚石川銀蔵と結婚
●六女 池上紀子 1907年生 清水谷女学校出身 川嶋孝彦と結婚


1916年「親分子分一覧表」
1008



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宮武外骨『スコブル』1917年

「悪い土偶の坊」
大阪市長の池上四郎は高崎親章の子分であったが、今は大浦兼武直系の子分になっている。
池上四郎という奴は明治初年の頃 邏卒の採用試験にやっと及第したまでの者で、その無学無識は高等文官試験はもちろん普通文官試験に応ずるだけの素養も無き輩であって、官制上警部長が出世の行き止まりであったのである。
しかも彼はその在職中 親分高崎親章の刑法上の違反行為を庇護し、七里清介・鎌田長七らの和製タマニー党と結託するなど、悪辣を極めたのであった。
かような奴であるから、大阪市長になってすでに3年近いが何一つ良いことをしないで、常に悪漢仲間と共に大阪市を食い物にしているのである。
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宮武外骨『スコブル』1917年

「大阪市長池上四郎放逐論 邏卒上りの悪漢 タマニー党の傀儡」
21人の遊郭業者を救うという名で130万の市民を犠牲にしている飛田遊郭問題は、真に天下の大べらぼうと言わねばならぬ。
この問題一つでも、大阪市政が腐敗し紊乱していることは社会に十分に証明された。
群犬の食を争うような七里清介一派のタマニー党が大阪市政を毒して久しいが、時には正義の士があって彼らの公盗を征伐せんとすることもあるが、黄金の鴆毒は早くも回って公盗万歳に帰してしまう。
彼らは大阪市会を一個の営利会社として貪婪あくなき豺狼の欲を逞しゅうせんがために、木偶市長として擁立した者がすなわち池上四郎である。
池上四郎とはなにびとであるか。
彼は会津藩士であるが、白虎隊に加わって切腹するほどの意気地もなくおめおめ藩閥に降参して、官僚の暴を助ける機械と化した骨なし野郎である。
無脊椎動物である。
一代の国士西郷隆盛を暗殺に行って殺し損ねた探偵上りの高崎親章のお先棒となり、高崎が大阪府知事として姦商に結び寵商に私し譎詐至らざるなく貪戻やまざる時、警部長の職にありながら見て見ぬふりをして高崎の自由に放任したのは、さすがに管海遊泳術に巧みなるところである。
その頃からタマニー党と結んで彼らの奸悪と私曲を庇ったのは、後年彼が巡査上りの警部長止まりで、それ以上の官職にはなれぬ立身行き止まりの梯子段を、今度は大阪市長1万2千円の年俸に嬉し涙をこぼさせた訳である。
日本の咽喉のみにあらず東半球商工の中心地たらんとしている大阪に、ローマ字で自分の名も書くことのできぬような無学無識の塚中の枯骨、邏卒ずれした銀行の通帳を見てニコニコする以外に能のない池上を大阪市長に推戴するとは、その市民の意気地なきと恥知らず、青痰でも吐きかけてやりたくなる。
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大阪毎日新聞 1917年

大阪市会はしゃにむに池上現市長の再選を即決してしまった。
予選派作戦の巧妙は、感服と唾棄に値する。
公平なところ、池上君は柄の悪い市会に相当した市長だ。
大阪市に相当する良市民は他にあろう。
世間は広い。
市長には巡査上りの古手に限るという理屈はない。
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宮武外骨『スコブル』1917年

大阪市長の現職にある池上四郎は、今度4年の満期でさらに選挙ということであるに、市会に多数を占める悪党どもは選考会を開くと反対の声が高くなるということを見越して、わずか半日の市会で無理押しに現市長再選を決定してしまった。
悪党は万歳を唱えたそうだが、善良な市民は憤慨している。
これも選挙者たる多数の市民が、賄賂と情実とで盲目的に悪議員を選出したバチである。
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■夫  川嶋孝彦 奈良県師範学校長川嶋庄一郎の子 内務官僚
1897-1959


■妻  池上紀子 大阪市長池上四郎の娘
1907-2002


●二男 川嶋辰彦 1940年生 学習院大学教授
●三男 川嶋行彦 1942年生 東京国際大学教授

●長女 川嶋宮子 1929年生
●二女 川嶋豊子 1932年生 専修大学教授佐藤英一郎と結婚


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■夫  川島辰彦
1940-2021


■妻  杉本和代 杉本嘉助の娘
1942年生


●長男 川嶋舟  1973年生

●長女 川嶋紀子 1966年生